AKT2・みんなでお買い物。 「えーと買うものはー…ケーキの材料、シャンパン、1500円以内の鳥の丸焼き、 手羽元。野菜各種。おやつ1000円分。」 「お酒も買おうよお酒も。」 買い物リストを読み上げた嵐ユーニにテリオスが抗議を入れる。 「えー。お金そんなにもらってないよ。」 「何を言ってるんだい。嵐丹の金があるだろう?」 「テリ様ー。なに人の金でお酒催促してるんですかー?」 嵐丹が後ろからテリオスに抱きつく。そして首を締め上げる。 「あはは。いいじゃないか。」 「いいけどさあ。」 「いいんだ。」 ユーニがすかさず突っ込む。 「とりあえず、さっさと帰んないとセルマの恐ろしい氷魔法を喰らってしまうよ?」 「うん。急ごう。セルたんの攻撃は痛い。」 けたけたと笑いながらテリオスが時計を2人に見せる。 「んじゃあ手分けして……ボク肉。嵐ちゃんケーキの材料、シャンパン。テリはお菓子と酒。でいこっか?」 「りょうかーい。30分後にここ集合ね!」 「おっけー!」 「まったく。スピードタイプの君達と一緒にしないでよ。」 3人はそれぞれの店へダッシュ。 ちゃんとしたものを買ってこれるのはいるのかと近くにいたシンクは溜息をついた。 「さて。僕は僕で仕事をするか。…風月の誕生日プレゼントねえ。……あいつは何が好きなんだろうね。」 下手したら一番難しい仕事じゃないか?と思いつつ、 シンクは風月大好きファンクラブ会長としての役目を全うすると心に決めた。 そしてその様子をしっかりと見たサザは 「……実を言うとあいつも結構な天然だよな。」 とか呟いていたのだった。 その3へ。