12月。クリスマスシーズン真っ只中。彼女は叫んだ。
まさか。こんなミスを起こすとは。と。
「あ。ああああああああ!!!!」


ハッピーバースデイ 風月


「どうしました!?」
「うっるせーーー!静かにしろよ!」
「いや、エルマ。お前も相当。」
「なーに?事件?バラバラ殺人!?」
「わあソレは素敵w止めなさい。」
「もー。ゆっくりゲームもできないじゃないか。」
「で。どうしたのさ。」
どたばたと現れたのは上からセルマ・エルマ・サザ・ユーニ
間に悲鳴の主嵐丹を加えテリオス・シンクの6人。
「風月の誕生日…っ忘れてたっ……!」

『はあ!!!?』

反応するのはエルマとサザ。シンクは顔に「このバカ女」と書いてある。
「なーんだ。つまんないっ!」
「何かもっと大変な事件の時呼んでよ。」
少年悪魔と少年天使はたいそうな事じゃないと知るや否。
やっていた格闘ゲームを再開し始めた。
「勝手に来たんでしょ!…ってソレ僕もやる!混ぜて!」
「お前はこっちだ嵐丹ww」
「覚悟はいいだろうな?」
ゲームに参加しようとした嵐丹の襟首を掴むサザ。
後ろでボキボキと指を鳴らすシンク。
デュナミスとセルマから奪ったエネルゲイアでブツブツと呪文を唱えているエルマに、嵐丹は捕まり、連行されていった。
「あ"あ"あ"ーーー!!ユーニー!テリオスーー!へーループー!!」
「嵐丹。諦めてください。」
溜息をつきながら。連行される嵐丹についていくセルマ。
これから。かなり遅れた、地獄の誕生日パーティが始まる―――……。


AKT1・役割を分担しよう

「まずはケーキだ。」
「ご馳走もですね。」
「飾りもいるし。プレゼントも…。」
サザ、セルマ、シンク(真面目グループ)が中心となって必要なものをメモしていく。
「よし。分担しようぜ。オレh「ねーねー!鳥の丸焼きー!!」
「…まずh「酒。お酒。」
「……っだかr「ねー。そんなにお金ないんだけど…。」
ブチッ
「お前等一時黙ってろーーーーー!!!!」
ことごとく台詞を邪魔されて切れたエルマが
ユーニ、テリオス、嵐丹に思い切り拳骨をして廊下に閉め出し一時間正座の刑を科した。
「えー僕お金のこと言っただけなのにー。」
「うん。タイミングが悪かったようだね。嵐丹。僕なんてお酒の催促しただけなのに。」
「僕、肉が食べたいって言っただけなのにー。」
3人とも納得いかないと言うようにむうっと頬を膨らませている。
「はいはい。じゃああなた達はここに書いてある食材を買ってきてください;」
愚痴る3人にセルマが財布を渡し、大喜びで脱走する三人を苦笑いして見送った。
「いいのか?あいつ等にはプレゼントを―――」
「あの人たちに任せたら羽と酒とゲームしか買ってきませんから。」
「…アンタも大概ひどいよね。」
シンクが心からのツッコミを入れた。
「では、センスいいシンクはプレゼント。サザは飾りを買ってきてください。」
「…オレh「そこらへんで遊んでおいてください」

【絶対零度の微笑。エルマは逃げられない!】

「…風月の足止めをしてまいります」
「はい。逝ってらっしゃい。」
台詞の漢字が違うのは、きっと皆気付いているだろう。

::役割分担::
セルマ:総司令兼料理長
エルマ:足止め
サザ:飾りの買出し兼飾りつけ
シンク:プレゼント購入
嵐丹、テリオス、ユーニ:食材購入。

注意事項:逆らったら殺される。



その2へ続く。